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タグ:1991年

恋人 -月色- | 天羽 均

 静かな闇 消え逝く橙色の帯一人、風を感じ僕はたたずむ 冷ややかな空気 湿っている気流 (さらに…)…

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美醜 | 天羽 均

醜怪なるか 人の恋自己満足を求めつつ 相手の機嫌を取りたがる感情ださぬを悪となし (さらに…)…

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慈愛 | 天羽 均

 私の、願いを聞いてくれるかはい、なんでしょうか私が目を閉じるまで、おまえの顔を見させてくれ (さらに…)…

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(無題) | 天羽 均

 あなたは、はかなすぎるね。終わってしまえば、いつだって夢なのだ。信じるに値しない。 あなたには、寛容なんてありえない。 (さらに…)…

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さくら | 天羽 均

永久の眠りについた顔は、いつまでも微笑んでいた何も怖くないだろう? 既に消えているのならいつかは散り逝くものだから、とても奇麗なこの時に (さらに…)…

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夢中 | 天羽 均

 ある自殺の現場で遺書と思われる手紙が発見された。死因は、手首を切断寸前まで切ってあるところから、見るからに出血多量、遺書の方にも血が付いているところを見ると、書いている途中で切ったようだ。 (さらに…)…

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害虫 | 天羽 均

 人間の死というのもは、本当に突然やって来るものだ。私は今、それを悟った。どんなに偉い人間だろうが、関係ないのだ。人はたまに、『日頃の行いが良いから』と口にするが、そんなものは。たまたま運の良かった奴らのくだらない謙遜に過ぎない。 (さらに…

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虚栄 | 天羽 均

 僕の手にあるこのナイフは、何が切れるのだろう。 手首の皮膚一枚切れないのだ。刃の部分を手首にあてがうところまではできるのだが、どうしても引くことができない。 (さらに…)…

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