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母を想いて詠む詩は | 本崎 遥

母を想いて詠む詩は
幼き頃の記憶を手繰る
見返し過去に思いをはせても
「これからはおまえがお母さんを支えていくのだぞ」
伯父の言葉が胸つくばかり

母を想いて幾千夜
後悔ひとつ感謝多謝
紐解き曝し過去だと言えど
「あそこで生きていける自信がない」
今更ながら胸痛む

母を想いて行く道は
険しく広い今生の道
老いた手の皺眺めて悶え
「そのうち楽ができるようにするから」
その言葉だけ胸に刻む

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