唄 | 本崎 遥
小さかった頃に、いつも感じていた
あの頃の淋しさを覚えていますか
有りったけの微笑を浮かべ
強がっていたあの頃の
淋しくて仕方がないのに
一人になっても帰らないでいました
思い出せないことがとても多くて
ひどく残念に思います
今となっては、何もかもが美しく思えてきます
あの頃の一つ一つの言葉が、心に引っ掛かって
後悔にも似た気持ちが、弾けそうです
あの頃の淋しさを覚えています
一人でいることが怖くて、よく泣いていました
帰って行く友達の後ろ姿を
いつまでも見つめていたものです
時が過ぎて、今はもう何も感じません
この世の中は、悲しいことがとても多くて
嫌になることのほうが、多いのです